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クレイフットバスをすすめる理由
クレイにはさまざまな使い方がありますが、今回はクレイのの足浴(フットバス)をおすすめしたいと思います。冷房などで体が冷えている状態は交感神経が優位な状態になっています。温かいお湯に足を入れることで体はゆるみ、副交感神経が優位な状態になりリラックスできます。
足浴(フットバス)の良いところは初めての方でも、手軽に行いやすく継続できるケアのひとつだからです。
心身の状態を観察しながらゆったりとクレイフットバスを楽しみましょう。
フットバスの効果
全身循環に大きな負担をかけることなく、かつ末梢循環を促進・維持、自律神経に関しては、足浴後の副交感神経を優位にします。
フットバスの最適な時間に関しては幅があるようです。
フットバスの温度と時間に関しては、「温度39℃~42℃」「足浴時間7~30分」 個人の好みや体調で判断してもいいでしょう。
フットバスを避けた方が良い方
・酸素投与を行なっている方
・重度の心臓疾患がある方
・高熱を出している方
クレイフットバスのはたらき
① 足裏にはたくさんのツボや経絡が通っています。クレイフットバスを行うことにより体内に溜まった(蓄積した)老廃物や重金属をクレイの付着させ、短時間で排出することができます。
② さまざまな働きをするクレイがあり慢性的な冷え性やむくみ、肩こりを軽減させる効果があります。
③ 腸内環境を改善させる(腸と自律神経には関係がある)
④ クレイフットバスは毎日できる(全身のクレイバスは週に2回が適切な回数になります)
自律神経はどこにある?
体性神経
自分の意思で体を動かす(運動神経)と五感の情報を脳に伝える(知覚神経)
自律神経
意思とは無関係に臓器や器官を調整する交感神経と副交感神経がある。
自律神経は、私たち人間の生命活動を絶えず支え続けています。そのバランスが崩れると全身に多種多様の不調が現れることになります。
交感神経と副交感神経
交感神経は、心身が活動的「戦闘モード」にする神経です。
副交感神経は、心身を休ませる「リラックスモード」にする神経です。
この2種類の自律神経がバランスよく働くことにより、私たちの心身の状態は健康に保たれています。主に日中は交感神経が高まって活動的な状態を保ち、夕方から夜間は、副交感神経が高まり、心身が十分に休息できる仕組みになっています。
ただし胃腸などの消化器は、他の臓器とは逆になります。交感神経により働きは抑制され、副交感神経に活発になります。これは緊急時に他の臓器に血液を送る必要があるためのメカニズムです。
交感神経の働きを抑えれば、自然に副交感神経の働きが高まっていくわけではありません。交感神経が優位になりやすい人は、意識的に副交感神経を高める工夫が大切になってきます。両方の働きを同時に高めていくことで心身の健康は保たれます。
女性のライフステージと自律神経の乱れ
女性はホルモンバランスが複雑なため乱れやすいです。特に不安定になりやすい時期は、思春期・妊婦・授乳期・更年期 となります(更年期の場合エストロゲンは急激に減少する)
男性のライフステージと自律神経の乱れ
男性の場合は、代表的な男性ホルモン「テストステロン」の分泌が徐々に衰えてゆく40代から、人によっては、長期間「男性更年期」の症状が現れる時もあります(テストステロンはゆるやかに減少していきます)
からだの症状
・倦怠感
・不眠
・冷えのぼせ
【局所的な症状】
・頭痛
・動悸
・耳鳴り、めまい
・頑固な肩こり
【消化器症状】
・便秘
・下痢
・過敏性腸症候群
こころの症状
・不安感
・イライラ
・うつ状態
・パニック障害など
自律神経のバランスがくずれると、休息すべき夜間に興奮状態がつづき眠れない。時間帯を問わずイライラや緊張がとれないと行った症状がでます。
逆に活動すべき日中に、体がだるくて動けない、集中できないなどの症状が現れます。
参考図書:「自律神経」名医が教える健康寿命を伸ばして元気になる知恵/著者:工藤孝文